退職後に必要な手続き!今さら聞けない保険・年金の仕組みとは

自己紹介・豆知識

前回は、退職後に支払う税金について書きました。
公務員の給与明細書大公開!退職後に支払う住民税の計算・支払い方法

今日は、支払い以外の大事な手続きについてお話したいと思います。

退職願のイラスト

雇用保険

雇用保険とはなにか、どのぐらいお金がもらえるのか、については
公務員の退職金大公開!未加入の雇用保険(失業保険)に入っていたら?
でお話した通りです。

担当はハローワーク(公共職業安定所)になりますが、自動的にお金を振り込んでくれる・・
そこまで便利な世の中にはまだなっていません。

手順は、離職票(雇用保険被保険者離職票)をもってハローワークへ行くこと。
その後の流れはハローワークの指示に従ってください。

離職票は退職証明書とは違います
退職証明書は転職先の会社へ提出するときなどに使います。
逆に離職票は転職先の会社へ提出しません!

ハローワークのイラスト(建物)

離職票には雇用保険にいつから加入しているか、
雇用保険を喪失した原因(離職理由)等が記載されています。
これは雇用保険の記事に記載した通り、給付金額・期間を決めるのに必要な情報ですね。

離職票は辞めた会社から約2週間以内にもらえるはずですが・・・

私が市役所で働いている間、
「前会社から離職票をもらえない」
「前会社と連絡を取りたくない」

といった声、多数聞きました。

「会社都合」のクビ同然なのに「自己都合」にされたり・・・
会社からの嫌がらせ、残念ながら現実にはあるようです。

会社は、従業員が退職した翌日の10日以内に、
ハローワークに雇用保険の資格喪失の届出をするようになっています。

その後、ハローワークが会社に離職票を送付するので、
会社が元従業員の元へ送付する、という流れ。

この一連の流れが約2週間ということです。

雇用保険の申請が遅れることで給付金額が減額される・・ということはありませんが
支給日が遅くなってしまいます。

無収入なのに、お金をもらえる日がまだこない・・・!というのは焦りますよね。
「離職票をお願いします」と一言添えてから退職するようにしましょう。

健康保険

健康保険とは?健康の保険。
保険とは、保険料を払ってお金をもらう(給付)でしたね。

退職するときに今まで使っていた保険証を返却することになると思います。
(親族の扶養または国民健康保険に加入されていた方は変わりません。)

保険証の下部分に書いてある○○健康保険組合が担当になります。
会社とは別物です。

会社に在籍中は会社を通して手続きをしていたかもしれませんが、
退職後はこの○○健康保険組合とやりとりするようになります。

保険証は、本来10割かかる医療費を3割だけ(正確には1割、2割もあります)支払えばいいという給付の役割をもっています。

保険証は、残りの7割分の請求先(〇〇健康保険組合、記号、番号)が書いてある情報証明書になります。

では、保険証を持たずに医療機関を受診すると、どうなるのでしょう?

おそらく受診できないことはないと思いますが、
10割負担というものは「各医療機関が個別に決めた青天井(上限がない)の医療費を請求される」
ということになります。

その医療費は正当な金額なのか・・・?

審査してくれるところもありません。

保険証を提示すると、
 医療機関 → 審査機関 → ○○健康保険組合 
という流れで7割の請求書が送られるんです。

この医療費は不当だ!と審査機関が判断した場合は、請求書を返戻(へんれい)します。

医療機関の思うままに医療費を決められてしまわないためにも、保険証は必要です。
健康保険には必ず加入しましょう。

入院費を心配する患者のイラスト(男性)

さて、健康保険には加入先の選択肢があるんです。

  1. 任意継続(今まで入っていた健康保険を続ける)
  2. 扶養に入る(親族が入っている健康保険に扶養として入る)
  3. 国民健康保険へ加入する(市町村役所・役場の担当課が担当)

お金のかからない選択肢は「2.扶養に入る」になります。まずはここを優先で考えましょう。

次に1か3か。

これは月々支払う保険料を比較して選ぶ方が多いです。
それぞれの担当へ確認しましょう。

なお、1.任意継続の場合は、20日以内に手続きする必要がありますので注意しましょう。

ところで、いつも通院している医療機関があった場合、保険証が変わった旨は伝えておきましょうね。

医療機関は1か月に一度、保険証を確認することになっていますが
月に2回以上受診した場合、その間に保険証が変わってしまっても医療機関側は分かりません。

私が市役所にいたときに
「自分が会社を辞めたことは自動的に医療機関へ知らされていると思った」
「医療機関から保険証を見せてと言われなかったから見せなかった」

といった声をよく聞きました。

保険証が違うと、7割の請求書、どこへ行けばいいの?とさまようことになります。
場合によっては遅れて10割負担ということで請求されることもよくありますので、必ず伝えましょう。

国民年金(公的年金保険)

将来、毎年お金をもらえるためにかける年金保険。
 (※ここでお話するのは公的年金保険のことです。民間の個人年金保険とは違います。)

年金は、健康保険とセットで考えます
保険証が変わったら(返却したら)加入先の年金も変わるということです。

退職した場合は、厚生年金から国民年金になります。
(親族の扶養または国民健康保険に加入されていた方は既に国民年金なので変わりません。)

年金は、どの健康保険へ加入したかによって区分が変わります。

1.任意継続
3.国民健康保険

この場合は国民年金1号。月16,540円(2020年度)を支払うことになります。

※まとめて納付(6か月・1年・2年)には早割があり、口座振替のほうが現金納付・クレジットカード払いよりも割引額が大きいです。

 担当は日本年金機構(年金事務所)になりますが、窓口は市町村役所・役場になります。

  • 年金手帳
  • 印鑑
  • 離職票または退職証明書
  • 口座振替先のキャッシュカード

以上を持参のうえ、住民票のある市町村役場へ出向きしょう。

2.扶養に入る
配偶者の場合は国民年金3号。健康保険同様、保険料はかかりません。
扶養者→会社経由で担当の健康保険組合にお願いすることになります。

続柄が子や親など親族の場合は、国民年金保険料は1号となりますので先ほどの任意継続と国民健康保険のとおりです。

(2号は、厚生年金等の加入者を指します!)

年金手帳は「20歳になったら強制加入!」ということで勝手に送られてくるやつです。

就職の際に提出するはずですので、退職時に返却されます。

渡された時期により、手帳の色は変わります。
私はオレンジでしたが、今は青です。茶色の方、読者にいたら嬉しい・・・!(:_;)

保険料は、月末に所属していたところに月額一律の金額を支払います。

3月31日退職であれば、3月分は会社に所属ということで、
厚生年金保険料を支払います(給料天引き)。

3月30日退職だと、31日は国民年金に加入することになります。
3月分の厚生年金保険料は支払わず(給料天引きなし)
3月分の国民年金保険料を手元から支払うことになります。(1号の場合)

市町村役場・役所で手続き後、1~2か月して自宅に納付書が送られてくるので、支払いましょう。

よく、将来年金がもらえないかもしれないからと支払わない
という声を聞きますが、滞納してしまうと財産の差し押さえなど生活に支障をきたす可能性もあります。

また、あまり知られていないのですが、将来受け取る生活費としてだけでなく、
障害年金・遺族年金を受け取るための保険の役割もあるんです。

支払いが難しい場合は保険料の免除(全額・一部)、納付猶予申請もありますので、
市町村役所・役場(詳しくは担当の年金事務所)に相談してみてくださいね。

放置・未納はメリットありませんよ!

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